出会いは避けられない
要約するとこういうことなんですが。
詳しく書くと、以下のようなことです。
先月の終わりくらいに発売された、プラチナ万年筆の新商品「プロシオン」という万年筆が気になってまして。これの現物を見たくて、何度も丸善に通ったのですが、全然店頭に登場してくれなくて、いちいちガッカリしていたのでした。
これはもう、暑いけどちょっとだけ足をのばして、文具専門店に行ってみよう!と考えて、水分持参で行ってみたわけです。
文具専門店には、気になるプロシオンが全色揃って置いてありました。
おおー!これか。ふむふむ。
よし。
……と、なぜか現物を見たらそこで満足してしまいました。
不思議心理ですけど、たまにこういうことがあるのです。「買うならこの色」とまで決めて、お金も持ってきたのに、なぜか現物を見ただけで達成感が満たされてしまうという。
それでも暑い中せっかく来たんだからと、お店の中を一周しました。
それでもう一度万年筆売場を眺めてから帰ろうと、万年筆売場に戻ってきました。
そこで見つけてしまったのです。
河口を。
↓参照:メーカーサイト
プラチナ万年筆/Century
ほしいなーと思った時にはすでにどこの通販ショップでも売り切れだった人気商品。
発売直後に一度だけ、神戸のお店で現物を見て、きれいだなあと思ったのが最初で最後の対面だった。それもいい思い出だった……と思っていたし、入手はとうにあきらめていました。
それがなんでここにあるのだ。
答え:わたしが買うため。
いやいやいや……。何を言っているのだ。
しかし、なぜかこの時、お金を持っていたのです。文具店の後に別の店に行って、目を付けていたバッグ(河口とほぼ同価格)を買おうと思っていて。
希少価値とか優先順位とか考えたら、明らかにあのバッグより河口のが上じゃないのか!?
バッグ代にプロシオン代を加えたら、ほぼ河口さん買える。
ぬぅ……。
ショーケースの前で10分くらいはもだもだしてたと思うんですが、お盆で店員さんが少ないのか、いつもならすぐ声をかけられるのに、こういう時に限って誰も声をかけてくれない。(後で考えたらちょうどお昼前だったから、交代でよけいに人数少なかったのかもしれない。迷惑な客ですみませんでした)
店員さんを呼んで河口さんを出してもらい、「試し書きしたいんですけど」と言ったらなぜか顔をしかめられるなどしつつ、インクをつけてもらったけど書き味はすごいカサカサ。なんだこれ。細字なのに超極細みたい……。インクもすぐに切れてしまった。
どうしようかなあと思っていると、お買い上げになりますかとだめ押しのように訊かれて、一瞬迷ったけど、買いますと答えたのでした。
長くなってしまったので続く。