宇宙手帳

広く日常。

火星まだ大接近中

火星大接近は、メディアでも大きく取り上げられたらしく(テレビ持ってないので予測)、普段星空などに関心のなさそうな人までが話題にしていて、とても良いことだと思いました。


だけどそういう人たちは結局、メディアが話題にするものにしか反応しないので、別の話題が持ち上がるとすぐそちらに気を取られて、火星のことなど忘れてしまうようです。
火星大接近は7月31日だけのことじゃないんですよ!前後1ヶ月くらいはかなり大きくて明るい火星が観られるんですよ!!
しかも、これからは火星の出がジョジョに早い時間になってくるので、夜更かししなくても見られるようになります。


肉眼余裕で見えるので、「わたしは望遠鏡も双眼鏡も持ってないから……」なんて言わないで、夜21時くらいから、東~南東の空に大きな赤い星を探してみてください。

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そういうわたしも、望遠鏡や双眼鏡一応持ってるけど、入門機といえば聞こえはいいけど単なる低スペックです。
カメラも、ズームが嫌いなので、手持ちのカメラで精いっぱいズームしてもこの程度↑。一応火星です。(一番まともに写ってるのをかなりクロッピングしました)


だけど、毎晩のように火星を見ていて思うのですが、大接近中の火星は、低スペックな望遠鏡などで見るより、肉眼で見る方が味わいがあるようです。これはわたし個人の感想ですけども。

火星の表面が見えるくらいのアップの写真は、ネットなどで結構うんざりするくらいたくさん目にしますし、火星だけを拡大して見るよりも、いつもの夜空に大きく出現する火星を見る方がドラマティックだと思うのです。


あと個人的に一番驚いたことは、眼鏡なしで火星が見えたことでした。

わたしは眼鏡がなかったら生きていけない程度の視力しかないのですが、たまたま眼鏡をはずして空を見たら、火星が!見えたんですYO!!
もちろん、ピントが合わないので、ものすごくぼやんぼやんににじんだ光しか見えないんですが、確かに火星のあるところに赤い光のにじみが見えるのです。

すごく感激しました……!
接近してない時に眼鏡なしで試したことがないのでわかりませんが、たぶん接近してない通常の時は眼鏡なしでは見えないと思います。

大接近ありがとう!!
と、思わず感謝してしまいました。


「火星を見てみたい」と思ったのがきっかけで、夜空覗きを始めたわたしですので、去年の秋からほとんど毎日(夜だったり夜明け前だったりします)火星を見ているわたしなので、大接近の時だけお祭り天体ショー扱いするマスコミに若干イラッとしつつも、やっぱり大接近うれしいわけです。

そして、夜空を見始めた時から思ってる、「毎日が天体ショー」だという気持ちは、ずっと変わりはありません。


というわけで、下の写真は火星とは関係ないけど、月と金星が接近した時の低スペック写真です。

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カメラのスペックが低すぎて、木星の衛星や土星の輪は写真に写らないのですが(これらは低スペック望遠鏡でかろうじて見える程度です)、上手な写真はいい機材を持ってる人に任せて、わたしはこれからも低スペック機材で存分に夜空を楽しもうと思っています。