宇宙手帳

広く日常。

醤油と李白

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醤油工場。
赤い壁が印象的な建物です。

奇抜な色ですが、路地の風景に美しく調和しています。

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ちょいと歪曲……。

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日曜日で、工場はお休みのようでしたが、周辺にはお醤油の匂いが漂っていました。

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良い雰囲気。


この近くに、酒造工場があるので、いそいそと行ってまいりました。

それにしても、夏のように暑く、日差しも強く、季節的にもうそろそろ路地散策もお休みにするかなあ、などと考えながら歩きました。

ヘタレなので、例年、猛暑の時期は健康のためと称して路地歩きを夏休みにしてしまいます。
路地歩きしててカメラ握りしめて道端で倒れるのも嫌ですし、強い日差しで、写真を撮ると建物の軒先などが濃い影で潰れてしまうのも残念です。

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お酒工場が近づいてきました。

このあたりの路地の雰囲気、とてもいい。
人はほとんどいませんでした。

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李白」というお酒を造っている、李白酒造さんです!


松江では、(今は見かけなくなりましたが)昔はTVCMでも「清酒李白」などとやっていたので、小さい子供でも李白を知っていました。

ただ、松江の子供たちは、「李白=お酒の名前」だと思い込んでいました。わたしもそうだったのですが。


なので、学校の漢詩の時間に初めて詩人・李白を知って、えっ!?となるのです。

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李白酒造

そして、李白は酒好きの詩人だったという事実を知って、なるほどー、と納得するのでした。

わたしは漢詩が好きで、李白の詩も大好きです。
酒は飲めないけど李白ファン。

余談ですが、李白の字(あざな)は「太白」で、金星の意味なのです。素敵な名前。
漢詩の世界でも李白は明星ですねー。

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清酒李白の試飲販売をやっている場所は、コロナ禍の影響で、土日の営業は中止になったそうです。
日曜だったので、静まり返ってました。

今度は賑やかな時に来たいです。
試飲はできませんけどねww(下戸を抜きにしても、車だから無理)
雰囲気だけでも楽しみたい。

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黒い看板の「李白」の文字の横に書かれた、

李白一斗詩百篇
長安市上酒家眠

は、杜甫の『飲中八仙歌』の一節ですね。

また余談だけど、杜甫李白を猛烈に敬愛していたことは、杜甫の詩からもビンビン伝わってきます。
杜甫が今生きてたら、清酒李白をお土産に持って中国に訪ねて行きたいです。

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中国っぽい扁額。