カメラの革を張り替えました。
ずっと昔に買っていたフィルムコンパクトカメラのひとつ、GR10。
高級コンパクトカメラGR1と同じ高性能レンズ(28mmGRレンズ)をつけているけど、ボディの素材や機能面を一般向けにして発売された、お手頃価格のモデルです。
露出補正ができないから中途半端だとか、高級感が見劣りするとかいった批判の声もありますが、レンズがよいので写りはよい、実用本位のカメラです。
わたしも、
「カメラのボディの高級感なんかどうだっていいんだYO!」
という考え方ではあるのですが……
グリップ部分が経年劣化でベタベタしてきたのだけは気持ち悪かった。
廉価版だからゴム張りにされたんだろう……この点だけはちょっと面白くないです。
ネットで調べたら、ベタベタになったゴム部分をアルコールで拭くといいと書いてあったので、拭いてみました。真っ黒な汁が出ました。
(拭いたのは10年以上前の話なので、実況写真がなくてすみません)
きれいに拭けたのはいいんだけど、写真を見ての通り、ツルッツルのプラスチック面になってしまいました。これだと手が滑りそう。
張り革を買いに
というわけで、カメラ用の張り革を探しにビックカメラに行ってみました。
店内を一通り探しても、それらしきものが見当たらなかったので、店員さんに訊いてみました。
すると、その女性店員さんは、一瞬「あっ……」という顔をして、こう言ったのです。
「すみません、あったんですけど、昨日出ちゃったんです」
エエー!?
あったのに買われちゃっただと!?
そんなマニアックなものを、しかも昨日!?
だ、誰だー買ったのは!!
……でもちょっと待って。
それを買っていった人というのは、きっとフィルムカメラを使ってる人なんじゃないだろうか。
だって、デジカメなら数年で買い替えるから、ゴム張り部分がベタついてくる前に買い替えることになるだろう。
もしベタついてきたとしても、自分で革を張り替えようと考えるよりは、新機種に乗り換えるんじゃないかと思う。
カメラの革を自分で張り替えようという人は、十年くらいは大切にカメラを使っているか、または古いカメラを入手したかである可能性が高い。
わたしと同じように、カメラに張ってやる革を買っていった人がいる。それもきっとフィルムカメラ。
そう考えると、ちょっとうれしくなった。
いよいよ張り替え
前置きが長くなりましたが。
手先が非常に不器用なので、工作は苦手なのですが、愛機の高級感UPのために張り革に挑戦です。
張り方は丁寧に解説が書いてありました。
今回の場合、元の革がないので、張る面積の大きさを測り、丁寧に革と付属の両面テープを切りました。
こんな感じ!
初めてにしては上出来ではないでしょうか。
見た目がよくなったのみならず、撮影時に手が滑らなくなったのが一番いいですね。
とか言ってるけどまだ張り替えてから撮影してないんですけどね。
液晶死んでるし、うまく動くかわからないカメラではありますが、革を張り替えただけでも愛着がわきました。
またお出かけに連れ出そうと思います。
張り革がたくさん余っているので、他のカメラの、たとえば親指が当たるところだけに張ってもいいし、いろいろ楽しんでみます。