趣味について考えた
この記事は文字ばかりの長文で殺風景なので、ところどころにボツ写真を織り込みつつお届けします。したがって写真と本文は全く関係ありません。
趣味か特技か
そもそも趣味って何なのか。
「趣味は何ですか」
「特技は何ですか」
と尋ねられた場合、例えば楽器演奏は趣味か特技か、どちらになるのか。
趣味でやっていたものが、ある程度上達の域に達したら「特技」に昇格するのか。
とすると、趣味なら下手でも許されるけど、特技は上手くなければならない……ということ?
もしプロの演奏者が、楽器演奏を「趣味」と言ってしまったら、おかしいのだろうか。
或いはプロの演奏者が、楽器演奏を「特技」と言ってしまったらどうなのか。
趣味と特技の境目もよくわからない上、趣味と道楽の境目も微妙だったりする。
微妙というか、人によって境目のつけ方が違う感じか。
趣味か道楽か
わたしは趣味でフルートを習っていますが、他人から見るとむしろ「道楽」に見られているような気がします。
楽器の趣味に限らず、わたしは、「楽しければいいじゃない」と言われるのが正直、嫌いです。
上手くなりたいから習っているのに、才能のなさを痛感させられたり、できないところがあって悩んだりしますよね。
そんな様子を見て、慰めてるつもりなのかわかりませんが、
「楽しくやればいいじゃない、趣味なんだから」
というようなことを言う人がいます。
「楽しければいいや~ヘラヘラ(笑)」で満足できるなら、わざわざお金を払って習いに行ったりしてません。
だいたい、できないことができるようになったり、悩んでいたことが解決していくことこそが「楽しい」ということでしょう。
それが趣味というものだと思うのですが。
「楽しければよかろうなのだ」的な考えは、むしろ趣味より道楽の方なんじゃないかと思います。
これもわたし個人的な区別なのですが、
趣味=何か道を究めるもの、創造性のあるもの
道楽=蒐集など特に創造性のないもの
という感じだと思っています。
先日Twitterで、あるプロの楽器奏者・指導者がツイートしていました。
以下要約です。
どんなに練習してもできない時、思い込みや勘違いなど、何か間違えていることが割とある。
「できなくてもいいんだよ」とは私は言えない。
本当に能力的にできないのか、何らかの理由で心身を上手く操作できなくなっているのか。
原因は人それぞれ。できなくてもいいけど、そうしたら上に進むことをあきらめなければならなくなる。
そういう思いをしてほしくないから、「できなくてもいいよ」とは絶対に言えない。
この人は誠実な人なんだなあと思います。
安易に「できなくたっていいじゃん、趣味なんでしょ、楽しくやればいいじゃん」みたいなことを言わない。
いい音が出ればそれでいい、と思って楽器鳴らして自己満足したいわけじゃないです。
上に進みたいから習ってる。
できるようになりたいから指導を受けてる。
先述のツイートをした人は、そういう人たちにきちんと向き合ってくれる指導者なんだなと思います。
楽器を習ったこともない第三者に、「楽しけりゃいいだろ」と無責任に言ってほしくないです。
で、趣味とは
少し前に、趣味について記事を書きました。
https://oolongchai1211.hatenablog.com/entry/2023/03/11/231012oolongchai1211.hatenablog.com
この時は、写真のことを趣味だと言ってしまいましたが、カメラの中から平気で1年前のフィルムが出てくるようなのが、「道を究めようとしている」趣味人の実態として果たしてあり得ることなのでしょうか。
わたしにとって写真とは、趣味なのか。
どちらかというと、道楽になってきている気がしますね……。
以前は、写真が上手くなりたくて、上手い人が羨ましくて、それなりに努力も勉強もしていたこともあるのですが、今はもう上手くなるのをあきらめましたので、楽しむことを優先にしている感じです。
堕落。
かもしれない。
好きな風景を撮影して、その写真を蒐集するコレクター。
かもしれない。
もともと自分の撮影スタイルとかあんまりなくて、すぐに他人に影響されるので、道なんか全然究めてないですし。
「趣味は写真です。」
そう言ってもいいのでしょうか。
わからなくなってきました。
フルートは趣味だと思います。自分では。
でも、そう言ったところで、趣味と道楽を混同している人は、平気で「趣味なんだから楽しけりゃいいんでしょ」と言うのですよねー腹立ちますね。
そりゃー楽しいからやっているのですが、
「楽しいからやる」
と、
「楽しければいい」
とは、全然違うと思うのです。
さて。
趣味・特技・道楽。この三者の関係は……。
結論がなくてすみません。
しかもこんな写真ばっかり載せてすみません。
チランジア近況
先月、レオナミアナとトリコロールが開花しました。
今回開花したレオナミアナは、もう3代目。
チランジアの中では比較的成長が速く(わたしが育ててる中では、という程度の話ですが)、ほぼ毎年花を咲かせます。
そして花を咲かせた後はすぐに子株が出て、ぐんぐん成長して1年くらいでまた花を咲かせるのです。
元気で見応えのある品種です。
一方、トリコロールは…
うちのトリコロールだけかもしれませんが、成長がとても遅いです。
花序が見え始めてから開花まで半年近くかかりました。
そして、赤い花序から青紫の筒状の花が咲くのですが…
花が1つ咲いてはしおれ、数日後に次の花が1つ咲く。
といった調子で、レオナミアナのようにいくつも花が咲いた状態になってくれません。
写真的には映えませんが、ゆっくりゆっくり、ひとつずつ花を咲かせるトリコロールを見ていると、なぜかかわいく思えてきます。
きっと子株が出るのも半年くらい先になるでしょう。
ゆっくり気長に見守るのも楽しいものです。