針孔インスタント写真とデジタルインスタント写真
WPPD(世界ピンホール写真デー)、今年も忘れずに撮影してきました。
でも、事情により出発が遅くなってしまったり、天気が今一つだったりして、どうも今一つ気分が乗らず……。
撮影した写真も、ぱっとしないものが多かったのが残念でした。
遠くまで行ったのに、結局近場で素早く撮ったのを上記公式サイトに投稿しました。
帰ってきてすぐ、カメラ屋さんに現像に出したら、お店の人が「ピンホール写真懇談会まだやってますからよかったら覗いてください」と言ってくれたので、ちょっと顔を出しました。
わたしが昔撮った中国の針孔写真をすごくほめてくださって恐縮した……。
それと、針孔をつけたHOLGAの現物を持っていたので、皆さん(といっても先生含めて4人ほど)にお見せしたりしました。
レンズを外して、そこに100均の銅板に穴をあけてつけたんですーって言ったら、意外にウケた。
さて。
この日に撮った針孔寫眞。
ロクロク判で撮ったのはマトモなのがなかったので、DIANA+インスタントバックで撮ったのを少しばかり。
この日、instaxのフィルムは2つ使いましたが、2つとも、5枚目あたりから右下に変なピンク色の海藻みたいなものが写り込むようになりました。きもい。
カメラ屋さんに、「これ何ですかねえ」って言ったら、メーカーに送って調べますって言ってくれたので、回答待ち中です。
変な物体が写り込んだのはちょっとキモかったけど、インスタント写真って面白いですよね。
針孔のインスタント写真となると、ますますぼんやりした感じになります。モノクロもいい感じ。
さて。
インスタント写真が楽しかった気分がまだ冷めてない1日後。
LOFTに行ったら、見切り品ワゴンにFujifilm instax SQUARE SQ10が8000円で売られているのを見つけてしまいました。
わたし、チェキの動向はほとんどチェックしてなかったので、最近のチェキの進化は全然知らなかったのですが、SQ10すごいですね!
デジタルなんですねこれ。なのに、チェキのフィルム(この機種だとスクエア判フィルムしか使えない)にプリントできる。
マイクロSDカードを装填して、何枚もデジタルで撮って保存して、気に入った写真だけプリントすることもできるだなんて。
SUGEEEEE!!
それが8000円だっていうから、つい買っちゃったじゃないですか。
Instagramはやめたけど、正方形写真は好きだし、写真はやっぱり紙にプリントしてこそ楽しいと思うので、SQ10これから楽しもうと思います。
バッテリがX20と共用できるのもうれしい。
でもこのバッテリ、減るのが早いよね……。まあ予備はいっぱい買ってあるから大丈夫!
タイムカプセルの開封
何年も前の、何が写っているのかわからないフィルムを、現像に出してみました。
何が写っているのか、ドキドキしながら、お店でビューワを借りてネガを見てみたら、意外なものが写っていました。
寺ですね……。
奈良の唐招提寺だと思います。
確かに、数年前に行った記憶があります。
当時大阪に住んでいて、転勤を告げられた時、もう一度奈良に行っておこう、そして鑑真の寺を一度見ておこうと思ったのでした。
そこで、iPhoneで写真を撮ってInstagramに投稿したことは憶えていたのですが、フィルムカメラを持って行ったことは記憶から完全に抜け落ちていました。
わたしは何かにつけ病的な記憶障害が伴うので、こんなことはよくあることなのですが、なんでフィルムカメラを持って行ったのか、どうしても思い出せません。
その頃すでにInstagramをやっていて、iPhoneも持っていて、カメラといえば当然のようにデジカメを使っていたはずなのですが……。
わたしはカトリックの信者ですが、鑑真和上のことは尊敬していて、このお寺にも一度行ってみたいとずっと思っていました。
多分もう二度と行く機会はないだろうし。
それで、フィルムで残しておきたいと考えたんだろうか……。
どのカメラで撮影したのかも、まったく記憶にありません。
写りが広角レンズっぽい感じはしますよね?
花とカレーと木造アパートの思い出
Rollei35Sで撮った写真が上がってきました。
フィルムカメラで何日もかけて1本のフィルムを撮っていると、現像した時に季節外れの写真があったりするのが、デジタルと違ってよいところだと思っています。
夏のような陽気の日に、桜の写真とかを見て。
すでに懐かしさがあるという。
どこにピント合わせたらいいのかわからなくて、適当に合わせた。
真面目なカメラマンには怒られるであろう適当な撮り方。
一眼レフじゃない素通しファインダーなので、どこにピントが来ているかは出来上がりを見てからのお楽しみです。
結果的にこれでよかったと思った一枚。
これもそんな感じで撮った。
散歩写真の思い出
10年以上前だと思うけど、これらの桜写真を撮ったあたりの場所に、小さなカレー屋さんがありました。
当時、散歩の途中にそのお店に入りました。
テーブルの上にAGAT18Kというプラスチックでできたベラルーシ製カメラを置いて、カレーをいただいていたら、お店の人(奥さんかな)に「それはカメラですか?」とか訊かれた。
カメラですよーとか答えて、写真撮りながら散歩してるんですって言ったら、こんな情報をくれた。
「この近くに、三階建ての木造のアパートがあるんですよ」
どういう会話だったか、詳しいやり取りはよく憶えていないのですが、わたしがどういう被写体を求めているのかを、このカレー屋の店員さんは理解していたようです。
カレーを食べた後、そのアパートを探して少し歩いて、見つけて、AGAT18Kで撮影したように記憶しています。
そして、それから十何年も経った今、Rollei35Sを持ってまたここを散歩しているわたし。
カレー屋さんはとっくになくなっていて、AGAT18Kも壊れてしまったけど、歩いていて偶然、あのアパートに出くわしました(このアパートの詳細な位置を憶えていなかったので、偶然見つけた感じ)。
一度撮った写真と同じ写真をもう一度撮ることに、意味なんかあるんだろうか。
とかいうことを、考えないわけでもないけど、いずれなくなってしまうであろう物件との再会はやっぱりうれしいし、あのカレー屋さんのことを思い出すきっかけにもなって、なんかよい散歩ができたような気分になりました。
Rollei35S。
やっぱりとても好きなカメラ。