宇宙手帳

広く日常。

中国の笛

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正統派の中国音楽はあまり知らないけど、中華ポップスは以前からたまに聴いてて、そこで使われているチャイニーズフルートの不思議な音が昔から大好きでした。
機会があれば自分で吹いてみたい、などと思っていると、巡り巡ってそういう機会が来るものです。

何年か前に、骨董というよりはガラクタ雑貨を置いている古道具屋に入ってみたら、外国の笛がたくさん売られていたので、何本か買いました。
その中に、中国の笛がありました。
中国の笛(向こうでは笛子といいます)は、吹き口と指穴の他にもうひとつ穴があります。この穴を、竹の薄い薄い膜を貼ってふさぎます。これのおかげで、独特のミーミーいう響きが出るのです。

ところが、この膜がうまく貼れない…。
古道具屋の店主は、竹の皮じゃなくても薄い紙でもいいと言っていたので、それも試してみたんですが、横笛は音を出すこと自体が難しく、やっぱりわたしに笛子は無理、と長年放置していたのでした。

というか、中国語も勉強しなくなって、中国自体から興味が逸れてた。

ところがここ数年、仕事もプライベートも中国がらみばっかりになってきて、中国の楽器いいよねみたいな話が再浮上してきたおかげで、わたしの笛子も復権することになりました。
…が、古道具屋で買った1000円の笛子が、なぜかどうしても見つからないので、最近また新たな笛子を買いました。(中国楽器の通販の店で半額セールをやってたので…)

それが、写真の笛です。
竹の膜と、それを貼る糊(阿膠)を入手し、貼り方サイトを参考にして貼ってみました。

貼れましたー!!

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これが竹の膜。ちょう薄くて、広げる時に手がプルプルしてしまいます。
これを貼って吹いたところ、あの、中国笛子特有の音が少しだけしました!うれしい…!

それにしても膠がくさい。
何かのにおいに似てるのだが…と考えてみたら、わかりました。
インドネシアではterasi、タイ料理ではカピという、エビを発酵させた調味料の匂いに酷似してる…。

ともあれ無事に膜が貼れたので、少しずつ練習していきたいと思います。
もう本当にこういう、何の役にも立たない自己満足の趣味ばかりで申し訳ないんですが。