宇宙手帳

広く日常。

近況。職業評価とか。

就職活動と障害者支援関係の近況です。
興味のある方だけどうぞ。


先月から、障害者職業センターなど、障害者就職支援関係の施設を利用し始めました。

障害者職業センターでは、「職業評価」を受けました。
内容は、適性検査のようなペーパーテストと、実際の作業テスト。
ここで受けた検査は、障害者であるかどうかを問わず、得意と苦手を見極め、適職選択の指標とするものだそうです。


その結果が先日出て、説明も聞きました。

職業評価の結果

ペーパーテストの各項目の得点を折れ線グラフにしたものを見せられました。
「言語」「書記」の評点がとても高い。
反して、「数理」の評点が恐ろしいほど低い。
激しい鋭角的な折れ線グラフ。


既視感。

これ、中学の時によく似た雰囲気のグラフを見たことがある……。
担任が不機嫌な顔で見せてくれた、偏差値のグラフ。
英語と国語がおかしい感じで高くて、特に英語は、目盛りを振り切って枠の上まではみ出していた。
ところが数学は、地面スレスレ。

「おまえは英語しかできないのか」
「英語しか勉強してないのか」

と言われ。

「英語もしてません!」
と言いたかったけど、多感な中学生には担任にそんな口答えはできなかった。


嫌な思い出がよみがえってしまいました。


わたしは中学生の頃から1ミリも成長していないようです。
大人になってもこんな成績なんだ。


……という思いが顔に出ていたせいか、担当者はよいところをほめ始めました。言語と書記では、速度も速かったし、ミスがなかった、と。
ミスが多いのも、この障害の典型的な症状のはずなのに、ミスがないっていう結果がでるのはどうなんだろう?いいの?悪いの?

でも算数や図形の問題でミスいっぱいしてるから、こっちは本領発揮ってことなのだろう。

周囲の人の反応

↑ワイドショーみたいな見出しですが。

障害者職業センターに行く、と言ったら、友人は拒絶的反応を示しました。
発達障害ってどんな症状があるの?と言うので、ミスが多いとか忘れ物が多いとか説明したのですが、

「そんなの、あたしでもあるよ!」

と、ムキになって片っ端から一般化されました。


……そりゃー、忘れ物とか、誰だって「多少は」あるでしょうよ。でも程度とか質が違うんだって……と言いたくても、わかってもらえず。説明もうまくできず。

一方的にまくしたてられるばかりだった。


あたしのお父さんだって、家ではすごい散らかしてたけど、会社ではちゃんとしてたよ。机の中もきれいに整理されてた!
っていうけど、それは、お父様は「できる人」だったってことじゃん。
できる人なのに、家ではサボってたってだけの話じゃん。

……って思うけど、年上で先輩でもある友人の御尊父様を貶めるような反論をするのも大人げないと思い。


わかってもらえないんだ、ああそうなんだ、って思うだけにしておいた。

今後の予定

職業センターでは、障害者手帳を取得した方が有利なのではないかと勧められました。
こんな大人になってから?と正直な気持ちを伝えたところ、60歳過ぎてから取得した人もいる、と励まされました。

そのために、まずは医療機関の診断を受ける必要があるそうです。


先述の友人にはもう相談するのはやめます。
彼女は、病院や薬を信じていないらしく、以前病気で休職した時も、病院でもらった薬を全部捨てて、「こんなものに頼ってたまるか!」と自力で治したことを自慢していたので。


人になんと言われようと、そういった機関にアクセスするようになってから、気持ちが少し前向きになったのは事実です。
わかってくれる人と話せることは大事ですね。


職安で、発達障害担当者と個別職業相談を定期的にするようになって、仕事探しをする上で気持ち的に楽になりました。
障害の症状の一つである「衝動性」を発揮して、向いてない仕事を衝動的に選んでしまうことを予防できるという側面もあります。


今、職業センターで紹介された別の支援施設に相談に行っていて、そこで「ナビゲーションブック」というものを作っています。
これは、自分の得意と苦手をわかりやすく表にして、まず自分で正しく自分の特性を整理・認識し、就職先にも正しく伝えるためのものだそうです。


逃げてるとか怠けてるとか思われるのはやっぱり不本意なので、自分としては、障害と前向きに向かい合うというスタンスでこれからも行きたいと思います。
2021/02/07 13:59