宇宙手帳

広く日常。

パーソナルカラー診断の謎

パーソナルカラーについては、今まであまり信用してませんでした。

血液型占いと同じで、たった4種類にパターン分けするなんて、バカバカしい、くらいに思ってました。


といいつつも興味本位でセルフチェックをやってみたことはあって、結果は「冬」でした。
肌の色は黄色っぽいですが、色は白い方です。髪は黒。顔は濃いめかも。


そんなわたしですが、先日、色に関してちょっと衝撃的な体験をしたので、それについて書いてみようと思います。

初めて診断を受けてみた。

3ヶ月くらい前だったか。
パーソナルカラーを無料診断してくれるイベントがあったので、時間つぶしを兼ねて、受けてみたことがありました。


パーソナルカラーでは、似合う色別に、

の4つのタイプに分類されます。


診断方法は、いろんな色の布を顔の下に当ててみて、どの色だと顔色や顔の雰囲気がよく見えるかを見るやり方でした。通常のやり方です。


無料診断でのわたしの診断結果は、「春」または「秋」とのことでした。
ふーん。

以前、化粧品店で「お肌がピンク系ですからピンクが似合いますよ」と言われたり、友人に「あんたはピンクが似合う」と断言されて、青み系ピンクのセーターをプレゼントされたりした経験があったものの、自分では肌は黄色い方だと思っていたので、「春または秋(ともにイエローベース)」という診断にいったんは納得したのでした。

イエローベースなはずなのに

しかしその後、「なんかおかしい」と感じ始めました。

「春や秋なら、わたしには黄色やオレンジ系が似合うはず」と思って、オレンジ系の化粧品を使ってみたら、すごく気持ち悪い顔になるのです。

特に口紅。
オレンジがかった口紅を塗ると、「似合わない」とか「顔色が悪く見える」どころではなく、まるで(たとえが悪くてすみませんが)死んだ人が化粧したような気持ち悪さなのです。
違和感ハンパない。ほとんどホラーな顔。


それで、なんかわたしは勘違いしているのではないのか?と思って、パーソナルカラーについて検索し直してみました。


すると、わたしと同類の人が何人か見つかりました。

「肌が黄色いのに、オレンジ系の化粧品が死ぬほど似合わない」
「オレンジ系の化粧をすると、顔が死ぬ」
などなどなど。

どこのブログの方だったか失念してしまいましたが、「顔が死ぬ」という表現はすごく的確だと思う。わたしがオレンジの口紅を塗った時に感じた、「死んだ人の顔みたいに見える」という感覚に非常に近い。


で。

そういう、オレンジを塗ると死んだようになる人たちはいったい何なのかというと、彼女らは「黄み肌ブルベ」という部類らしいのです。


黄み肌ブルベ!?!?

何それ!!
初めて聞いた。


……というわけで、さらに調べると、
「肌が黄色いけどブルーベースの人」
というジャンル(?)が実際に存在するらしいのです。
スゲー。何それ。

職場の診断士に聞いてみた。

職場に、パーソナルカラー診断ができる人がいて、先日その人と一緒にお昼ごはんを食べる機会があったので、相談してみました。

「無料診断では、春か秋だって言われたんですけど、なんか違う気がするんですよねー。オレンジ系が似合わなくて」
くらいに、あまり具体的でない感じで話を振ってみました。


すると、その人は、「うーさんはブルーベースだわ。冬だと思う」と言いました。

や、やっぱりブルベだったのか!そしてやはり冬か!!


そして、「絶対春じゃない」と言われた。ぬぅww

さらに、紫を強く推奨された。濃いぃ紫。またはワインレッド。


その人によると、「一見して属性がわかる人もいれば、どこに属してるかわかりにくい人もいる」とのこと。まあそうだろうなあ。


診断される側にわかりやすい人とわかりにくい人がいるのだから、診断する側だって診断基準に個人差があるのかもしれず。

職場の診断士も「診断基準というより直感で判断する」と言っていたし。

人が人を診断する難しさというのはあるんだろうなあ。と思ってます。

だから、「あの無料診断め、誤診だった!赦さん!!」などとは全然思ってません。

好きな色と似合う色

好きな色と似合う色は違うとよくいわれますが、わたしの場合は結構、好きな色と似合う色が一致してます。

ここでいう「似合う色」というのは、先述の職場の診断士による「冬」という診断結果に準ずる色です。


わたしは基本的に濃い色が好きです。服でも持ち物でもたいてい濃い。

万年筆のインクでも、薄い色は好きじゃなくて、ブルーブラックか濃い青紫ばっかり使ってます。
緑系のインクはなんとなく苦手で、青緑もあまり好きではありません。

ついつい買ってしまう服の色は、ワインレッドや紫。


……だいたい合ってますよね?

まとめ?

そんな感じで、自分はたぶん冬なのだと思います。

なーんだ、結局、自己診断と同じかYO!と言ってしまっては身もフタもないですが、自分に似合う色の指標が確実になったので、よかったなと思います。


ただ、よく言われることですが、あまりとらわれすぎても息苦しいだろうな、とも思ってます。

「冬なんだから、冬に該当する色じゃなきゃ身につけるべきじゃない!」みたいに考えると、選ぶ楽しみも減ってしまう。


そもそも、「これとこれが冬の色!」みたいにハッキリ決めつけることも難しくて、「この色って、秋っぽくもあるし冬っぽくもあるよな?」っていう色もたくさん存在します。
冬とも夏ともとれるような色も、同じくたくさんあります。


そんな感じなので、主に気をつけるのは、顔に近い部分(帽子、サングラスなど)とか、顔に直接塗るようなものだけでとりあえずいいような気もします。


顔に塗る色だけは、本当に気をつけた方がいい。

わたしがオレンジの口紅を塗った時は本気で気持ち悪かったんだけど、青み系ピンクの口紅に塗り替えた瞬間、「ああ!これこれ!この色だ!」と心底ホッとして、うれしかったのでした。


「これが自分の色なんだ!」という感覚を、こんなに強く感じたのは初めてのことでした。

こういうことってあるんだなあ、という体験でした。