窓越し
わたしが撮る写真といえば、路地裏散歩写真のようなものばかりで、通行人にカメラを向けるようなスナップ写真ではありません。
それでも、一応それなりに、気を使っていたりもしてて。
前から人が歩いてくるような場合、その人にいきなりカメラを向けたりはしないし、人の家の玄関先にきれいな花が咲いていても、ここはほとんど人の家の敷地だしなあと思うとおいそれと撮影できない程度には小心者です。
建物のエクステリアというか外観は、「外から知らない人に見られてもよい部分」として存在しているものなのだから、写真を撮っても問題にはならないんじゃないかなーと個人的には考えています。
もし家の外壁までもがプライバシーだといわれてしまったら、もう路上観察なんか成り立たないですよね……。
最近は、昼間に街で子供にカメラを向けたアマチュア写真家が、子供たちに「おじさん、なんで写真撮るんだ。一緒に交番に行こう」と言われて警察に連行されるというようなことも起こっているそうです。
「子供を写真に撮る人は悪い大人です」とでも教えられているのでしょう。
そんなことを教えるより先に、公共の乗り物に乗る時のマナーとか、もっとちゃんと教えとけYOと思うことも多いんですけど、それはひとまず措いといて。
そのうち、家の外壁も撮影禁止になる世の中が来るのかもしれない。
などなどと考えつつ。
外からお客さんを誘うようなお店の窓は、ついつい写真に撮りたくなることも多いです。
思い出した。
いつか行ったならまちで、風情のある古民家風のお店のショーウインドウっぽい窓が、かわいくディスプレイされていたけど、そこに
「勝手に写真撮らないでください」
みたいなことが書いてあった。
無粋……などと言ってしまってはいけないけれど。
ショーウインドウって、見せる窓って意味じゃないのかYO。
店内を勝手に撮るのはどうかと思うけど、ショーウインドウくらい写真撮ってもいいじゃないか……と思ってしまうのは、散歩写真を趣味とする人の勝手な言い分でしょうか。
そんな風に書かれてるお店には、入ってみようかなーという気持ちも失せてしまいました。
この窓のお店は、店内も撮影自由でした。
おしゃれな文具屋さんです。
今回もRollei35Sで撮影した写真です。