宇宙手帳

広く日常。

ソビエトレンズが呼んでいる

オールドレンズ遊びに手を染めてまだ日が浅いのに、

「次はどんなレンズを試そうかなー」

などと考えてしまう……。


常に軍資金に余裕がないので、高価なレンズは試せません。そもそもお遊びで始めたことなのに、ガチの高級レンズを買ったりしては遊びが遊びでなくなってしまいます。


……というわけで、ネットや本を見て、オールドレンズのおすすめ品などをただただ眺めているワケですが。


次に試すなら、ロシアのレンズがいいなと考えています。
ロシアというよりソ連だった頃のレンズ。勝手にソレンズと呼び始めた。


なぜソレンズに惹かれるのか、自分はその理由をなんとなく知っている。

これのせいです。↓↓

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BELOMO AGAT18K

アガート18K。
Agatは瑪瑙を意味するそうです。


トイカメラが流行っていた頃に、なぜか気が付いたら買っていた。
ベラルーシで作られたカメラです。


写真から何となくチープさが伝わると思いますが、全体がプラスチック製です。
ものすごく軽いです。
作りが雑らしく、光がよく入り込んできます。


購入直後、ファインダーの中にゴミがたくさん入っていたので、一度分解して掃除をしました。カメラの分解など、普通のカメラではわたしは怖くてできませんが、このカメラであればまあいいか、と思ってやってしまいました。


ハーフサイズなので、36枚撮りのフィルムで72枚撮影できます。

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かわいいカメラではある。

人をナメているのか?と思ってしまうくらいチープな作りなのに、積んでいるレンズが「インダスター」という、ソ連が真面目に作ったレンズなのです。プラレンズじゃないんですYO!
だから、結構よく写ります。逆光は微妙ですが。


そんな感じで、「トイカメラ」と呼んでいいのかどうかわからない、変なカメラなのです。

フィルムを装填する時、本体を開ける方法は、こんな真っ二つにする開け方です。
ローライ35っぽいかもしれない。
よく見ると圧板だけは金属です。

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開けたところ。

こんなプラスチック製のおもちゃみたいなカメラですが、巻き上げなどもちゃんとできるし、それなりに写るので、愛用しておりました。
たぶん、今でも写真を撮ることができるでしょう。光線漏れの対策さえしておけば。


というようなものを持っているので、ロシアのレンズが今でもなんだか気になるというワケなのです。


ソレンズは、ジュピターとかヘリオスとかミールとか、そこはかとなく宇宙をにおわせる素敵な名前がついているのも良いと思います。
宇宙ステーションの名前にもなっていた「ミール」は、平和という意味だそうです。

その点、「インダスター」は「工業製品」という程度の意味だそうです。なんでこれだけそんな味気ない名前になってしまったんでしょう。

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レンズの周りに、ちゃんとINDUSTARと書いてあります。

名前はともかく、インダスターはテッサータイプの良いレンズです。


以上、「次はソ連」と考える理由でした。