年末のチーさん
去年、つぼみが付いた状態で買ってきて、うちできれいな花を咲かせてくれた、巨大カプトメデューサさん。
花が咲いた後、子株が出るかなーと楽しみにしていたのですが、何ヶ月待っても子株が出る様子がありませんでした。
そんなある日、一番外側の葉が浮いたようになっていたので、めくってみたら、葉の内側の根元に、1ミリくらいの小さな粟粒のようなものができていました。
……これは!
子株の芽に違いない!!
と思い、日々葉をめくって観察していました。
が。
この粟粒状の芽のようなものは、それ以来少しも大きくならず、なんか茶色くなってきてしまいました。
この個体は、子株を出すのに失敗したんだろうなと思いました。
もしかしたら、わたしがあんまりしつこく葉をめくって眺めていたから、それがストレスになったんだろうか。
残念だけどしかたがない。
あとはこの巨大な株が、枯れていくのを待つだけなんだ……。
と思いつつも、枯れるまでは面倒を見てやろうと、水やりはいつも通りしてやってました。
近頃、急に株が痩せてきて、いよいよ終わりが近いのかと、悲しい気持ちになっていました。
そしたらこの年末。
帰省のため家を出ようとした、まさにその時でした。
突然見つけたんですYO!!
今までさんざんめくって内側を観察していた葉とは別の葉の内側に、巨大な子株ができていたのを!!
子株も親に似て巨大で、すでに4センチ近くの長さになっています。太さもかなりボテッとしています。
ものすごく驚きました。
叫ぶほど驚きました。
というか。
今までこれに気がつかなかった自分に一番驚きますよね。
親の葉が、まるで子株を包み隠すかのように内側に丸まっていて、子株もまた、親の葉にきれいにくるまって隠れるように、少しずつ生長していたようです。
加えて、他の葉の内側の粟粒状の物体に気を取られていたせいもあって、この子株に全然気がつかなかったというわけです。(ていうかあの粟粒状の物体は何だったんだ!?)
この子株、いつの間に出てきて、いつの間にこんなに大きくなってたんだろう。
完全に囮に騙された感じです。
というわけで、あきらめていた巨大カプトメデューサの世代交代が見られて、喜びのうちに新年を迎えることができました。
この子が親を超える巨漢に生長してくれるのを楽しみにしています。
チーさんたちとの生活は、驚きに満ちていて、本当に楽しいです。