宇宙手帳

広く日常。

憧れの万年筆

中屋万年筆の万年筆がほしい、と思っています。
派手な装飾はないけど赤黒い塗りが美しい、見た目の印象より高価な万年筆です。


先日、Amazon楽天のほしいものリストに入れていた2万円前後くらいの万年筆を、全部削除しました。こういうのをいくつも買うのはやめて、あれだけを目指そう、と決めました。
何年かかるかわからないけど、あの美しい万年筆にふさわしい美しい字が書けるようになったら、買おうと思います。



『趣味の文具箱』で、井上真央さんが美しい桜の蒔絵の万年筆で書かれた、とても美しい手書き文字が載っていました。字の美しい人って本当に素敵です。
真央さんの記事でいいなと思ったのは、その字の美しさもさることながら、愛用されているという蒔絵万年筆が、ご本人と文字の美しさにとてもよく似合っていることでした。人とその愛用品がぴったり似合っている様子というものが、傍から見てもこんなに心地よいものなのか、と。


わたしは蒔絵万年筆はさすがに持っていませんが、それでもちょっとこれは豚に真珠っぽいよな?的なものも持っています。たぶん見た目で買った。でも、そのペンは自分に似合ってないなあと思います。
「所有する喜び」とか「鑑賞用」とか「コレクターズアイテム」とか、そういう楽しみ方もよいものです。
でも自分は、万年筆に関しては、観賞や蒐集が目的なのではなく、「自分に似合う万年筆で美しい字を書く」というのを常に目標にしたい!と、真央さんを見ていて思ったのでした。



今まで、自分には縁がないと決めつけて、よく見ることもしなかった、中屋をはじめとする高級万年筆。それを、先日大阪に行った時に、専門店でじっくり見てきました。
大量生産品にはない存在感と美しさ。凛とした、といったらいいのか(あまりにも縁がなさすぎてよくわかりません)。
そんなペンを使うのにふさわしい字は、いつになったら書けるんだろう(じっと手帳を見る)。


「うまくなったら買おう」では、どの段階で買えばいいのかわからないので、「これを達成したらあの万年筆を買う」という明確な目標を一応定めました。
今までの自分の実績に照らし合わせると、かなり無理のある目標なので、いくら時間をかけても達成できるかどうかが微妙なんですが……。
死ぬまで達成できそうになかったら、目標の見直しも視野に入れつつ(逃げ道も用意しとかないと落ち込むばっかりだからw)。


よい万年筆を使っても似合うと言われる字を書ける自分になりたいものです。
その前にお金を貯めないといけないんですけどね……。