宇宙手帳

広く日常。

語学学習が楽になる

未知の言語を学習するということは、一種の苦行です。
いくらその国のことが好きでも、興味があっても、知らない言語を一から習得しようとするのは、相当しんどいことです。
しかも習得すべき内容は、ほとんど無限と言っていい膨大な量。


わたしは現在イタリア語を学習中ですが、アジアの言語しかやったことがなかった(英語は別ですが)ので、相当戸惑いました。

動詞の活用が複雑。名詞にいちいち性別がある。形容詞や冠詞が性と数によって変化する。

絶対無理!性と数とか、そんな器用に使い分けできるわけがない!
なんでこんな複雑な言語なんだ!こんなの憶えられるもんか!!

……とか、当初は文句ばっかり言ってました。


ところが最近、そんなイタリア語の複雑でルールだらけなところが、すごく好きになってきました。
なんでかわからないんですけど、ルールによって使い分けとかいちいちするところがたまらんなあ、と思うようになってきました。
頭がおかしくなってきただけなのかもしれませんけど…。

でも本当に最近すごく好きなんですイタリア語が。

練習問題などすると、相変わらず使い分けがうまくできなくて間違うことが今でも多いんですけど(主語が複数なのに動詞を複数にし忘れるとか)、間違ったら「ハッハまたやられたなー」ってなって、それはそれで愉快になってしまうし、「次にやる時は正解したるわー!」って思うと、その問題をあとでもう一度やるのが楽しみになるし。


語学を勉強していると、「最近、一つの段階をクリアしたな」とか「何かを越えたな」という感覚を覚えることが何度もあります。自分が変化していくのがわかるのです。


語学学習におけるいくつもの段階の中で、「その言語が好きでたまらない」というちょっと変な状態になる段階があります。
これはその国が好きとかその国の人が好きとかいうのとは別の次元での話で、とにかくその言語に触れている時、脳内に変な汁が出るような状態なのです。

そもそもが苦行なので、ちょっとおかしいくらいのハイな状態になった方が楽です。

経験上、この段階に突入したらしめたものです。ものすごく捗ります。


とはいえ、あと2ヶ月足らずの間にイタリア語を身につけないといけないので、どこまでいけるかどうかわかりませんが、基本は理解したのでなんとかなりそうです。
現地でイタリア語を聞いたり話したりするのがとにかく楽しみです。