宇宙手帳

広く日常。

人形劇三国志

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昨日、日中合作三国志人形劇を見に奈良まで行ってきました。
人形の精巧さと動かす技術はスゴイの一言で、生で見られたことが感激でした。

今回、同行者が人形劇関係者だったおかげで、ついて行っただけのわたしまで、舞台設営を見学したり、舞台裏でお人形を見せてもらったり、劇団の方にお話を伺ったりする機会に恵まれました。舞台設営はさすがに手際がよくて、感心しながら見てたんですが、日中のスタッフの皆さんが歌なんか口ずさみながら和気あいあいと楽しそうに舞台を組み立てていた様子が印象的でした。

NHK人形劇三国志のお人形は40センチくらいだったそうですが、ライブでやる人形劇では、120センチくらいに作り直し、また中国の人形劇団が操作するため、からくりは中国からくりになっているそうです。
人形の中身は体型に合わせた形の籠になっていて、軽くなるように作られてはいるのですが、それでも1体平均5kg。これをひとりで持ってしかも動かすのだから、人形使いの皆さんがいかにスゴイかっていう話です。

演出も凝っていて、講釈師みたいな(なんていうんでしたっけ…)先生がわかりやすく楽しい口上で説明をしてくれつつ、左の小さい画面に人名や「ナントカの計」みたいな重要語句や三国鼎立の図説などが映されつつ、というあたりは初心者への配慮がよくされていたと思います。
また、人形の舞台の背景にはCGが映し出され、臨場感を出していました。

見ているうちに、演じているのが人形だということをだんだん忘れていって、モブの人形を見て「あの脇に立ってる人たちはお人形さんみたいな顔だなあ」などと思っている自分に気づいてハッとする…などということもありました。全員人形だっつーの。

技術と演出は素晴らしかったけど、如何せん、あの三国志を2時間にまとめること自体、無理があるのは仕方がないですよね…。ものすごく割愛されていて、仕方ないとは思いつつ不満も結構ありましたとも。劉備の存在感がすごく薄かったのとか残念。あとたんの方が出番多かったくらいじゃないの…?
今回は、孔明を主人公に据え、三顧の礼で始まって五丈原で完結だったのですが、名場面のダイジェストという感じでした。三国志初心者で孔明ファンの方にはよかったんじゃないですかね…と思います。

孔明の人形は特に美しくて、素敵でした。孔明の人形は目に力を持つように作られたと聞きましたが、実際あの目の表情は素晴らしかった。

それにしても、お客さん少なかった…。年齢層も高めで、もっと若い人や子供も来てたらよかったのに!と思った。チラシ見たら4月からチケット売ってたらしいけど、4月から売っててこれしか集まらなかったんかい!とツッコミたくなります。もったいない。

長々と書いてしまいましたが、やっぱり三国志はいい!ということですよ。思い切り割愛されてても、それでもやっぱりよかった!適当に脳内補完するからいいよ!

で、最後に曹操孔明と握手させてもらったのもうれしかった。えへへ。