宇宙手帳

広く日常。

Rollei35とRollei35S

Rollei35ローライ35と読みます。

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左が19年前に購入したRollei35
右が最近購入したRollei35S。

見た目よく似てますが、レンズが違って、口径も違っていて、鏡胴の出る長さが違います。他の構造は同じです。


どちらも電気を一切使わない(露出計は壊れてたり最初から使用する気がなかったりして使ってない)、機械式写真機です。
今のご時世、電池切れを考えなくて済む、エコでストレスフリーなカメラです。

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余談ですけど下に敷いた手拭いがかわいいですよね。

使い方は、フィルムを入れて、絞り(向かって左のダイヤル)とシャッタースピード(向かって右のダイヤル)を適当に合わせて、目測でピントを合わせて、シャッターを押すだけ。
簡単で使いやすいカメラです。
絞りとシャッタースピードは、フィルムの箱に書いてある数値に合わせます。憶えられないので、カメラの裏に貼ってます。ダサいです。

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裏なんて自分しか見ないからいいのYO!

一枚撮ったら巻き上げます。
手巻きカメラの多くは、右手の親指で巻き上げレバーを巻きますが、Rollei35は左手の親指で巻き上げます。
これがやりにくいという人もいますが、みかんの皮を左手で剥き、ラップフィルムを左手で引き出すわたしにとっては、とても自然な動きです。

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新入りRollei35SとCONTAX T2

最近買った35Sの方は、19年前に買った35より外観は相当使用感ありました。ところどころ塗装が剥げたり、ブツブツになってたり。
でも、内部の機械は元気そうで、チャッという軽快なシャッター音もよいし、各ダイヤルや巻き上げもなめらかに動きます。
むしろ35の方が、長期間使っていなかったから、修理に出さないといけないのかもしれない……。


噂によると、今、フィルムカメラの人気が再燃しているのだそうです。
特にContax T2という高級コンパクトカメラが人気沸騰中なのだとか。

わたしもT2持ってます。

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CONTAX T2
これも十数年前に買ったもので、たぶん2万円くらいで買った。今は7万円くらいになっているそうでビックリです。

Rollei35Sについているレンズは、T2についてるのと同じ「ゾナー」というレンズです(製造している場所は違うのかも)。

T2は、ホント不思議なんですけど、妙に雰囲気のある写真が撮れるのです。
だからどうしても手放せなかった。

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同じレンズがついているRollei35Sの方は、電池が要らないし、大事に使えば一生使える機械式。
それでも電池が必要で高価なT2の方が人気があるのは、オートフォーカスとオート露出があるからなんだろうなと思います。(T2もたまにAF外すけど)


Rollei35シリーズは、「ピント合わせが目測式だから使いにくい」という声をよく聞きます。
使いにくいとまでは言わなくとも、「絞り込んで被写界深度を稼いで撮るしか使いようがないカメラだ」みたいな言い方をされているのをあちこちで見かけます。

目標物までの距離を丁寧に見極めて、距離ダイヤルを合わせれば、結構ちゃんとピント合うんですけどね。現代人は素早く撮りたいんでしょう。


そういうわけで、「自分で距離と露出を合わせないといけない」という部分はありますが、そんなのは慣れればむしろカメラ任せの自動よりも確実です。
「写真撮ってる実感」があるのは、断然マニュアル機の方です。

19年前にRollei35を買うに至った動機も、「絞りとシャッタースピードと距離を、全部自分で決めて撮りたい」と思ったからです。

AF一眼レフにマニュアル一眼レフ、レンジファインダー機も、二眼レフも、コンパクトカメラもトイカメラもミラーレスも使ってきました。
それらを経て、今、一番使いやすいなーと思うのが、Rollei35(とS)なのです。

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万人におすすめできるカメラではないかもしれませんが、フィルムカメラをやってみたいと考えている方に、ひとつの選択肢として、Rollei35シリーズを控えめにオススメします。