宇宙手帳

広く日常。

実店舗で買う楽しさ

※カメラを買う話ですが、「久しぶりによいお店で買い物ができてうれしい」という話であって、カメラのインプレ記事ではありません。

田舎の量販店での出合い

最近はネットで何でも買えます。
実店舗より安いことも多いし、店まで行かなくても検索すれば目的の商品の在庫が簡単にわかるし、ものは家まで届けてもらえるし、おまけに速い……そうなると実店舗で買うメリットがあまりないような感じになってきます。

それでも、「みんながネットでばかり買うようになって、お店がどんどんつぶれていく」という話を聞いたりもするので、買えるものはできるだけ実店舗で買おうと思っている次第です。


正直今回は、カメラなんか買おうというつもりで店に行ったわけではなかった。
電車が来るまでずいぶん時間があったから(田舎)、駅前の家電量販店で時間をつぶそうと思って入ったのでした。


田舎の量販店なのであまり広くもありません。しかも平屋です。
ほしいものも特にないので、デジカメでも見るか……という軽い気持ちで眺めた時でした。FUJIFILMのコンパクトカメラXQ1と目が合ってしまったのは。展示品処分価格19800円。色は黒のみ。


カメラのインプレじゃないので細かい心理描写は省きますが(インプレ記事にも心理描写とか普通ないだろ……)、まあとにかく心を動かされたわけですよ!

でもその時は、「衝動買いはいけない。もっとよく調べてから買うかどうか決めなくては」とかもっともなことを考えて、いったん家に帰って、ネットでじっとりと調べました。


5年も前に出た機種らしい。
なんでそんな古いモデルが未だに店頭にあったんだろう。これだから田舎はすごい。何が起こるかわからない世界だ。
フジのXシリーズは好きなのだが、XF1はすでに売却。X20は持ってるけど、図体が大きいしマクロがあんまり使えない。

いいんじゃないのXQ1。
はっきり言って、ツボ。


というわけで、翌々日(翌日は店が休みだった)に買いに行きました。
買いたいそれが展示品だというのはわかっていたので、展示されている時に状態をチェックしました。あまりさわる人もいなかったようで、かなりきれいでした。


商品カードをレジに持って行くと、レジの人が別の店員さんに、デジカメの展示品を準備するように指示を出しました。
店員さんが親切に、「SDカードは付属していませんが、お持ちですか?」と訊いてくれましたが、持っているので結構ですと答えました。


お金を払って、保証書代わりのカードに署名などしてからも、まだ商品の準備ができていなかったので、座って待つように言われました。だいぶ念入りに準備されていたようです。
それからしばらくして、商品を持ってきてくれました。品番を確認して、お持ち帰り。


家に帰って、早速開封しみると、展示品だった本体はとてもきれいに、新品同様に箱に収まっていました。
撮影してみると、連番が6番から始まったので、5枚は展示中にお客さんが店内を試し撮りしたか、お店の人が動作確認のために撮影したのでしょう。それらのデータはきれいに消してありました。

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微妙な思い出

別の店で中古カメラを買った時のことを思い出してしまいました。

そこはインターネット経由で注文して、実店舗で受け取りだったのですが、この場合ネットが悪い訳じゃなくて店がですね(カメラの専門店を名乗ってるのに!)。

受け取りの時、店員は、カウンター台の上にふわふわの布を敷くといったことは一切せず、わたしが買う大事なカメラを手袋もせず素手でいじくり(動作確認?)、手が滑って、カウンター台の上にカメラが「ゴツン」と鈍い音を立てて角から落ちるという場面もありました。ああー!なんかイヤな気分になりました。もう二度とあそこでは買わない。

家に帰って、カメラの中身を確認したら、購入した店内を撮影したらしき写真データが本体メモリの中に残ったままになっていました。これもなんかイヤな感じでした。

いくら中古品でも、売り物なんだから、もうちょっと丁寧に扱ってほしいと思ってしまうわたしは厚かましい買い手ですか。


別件もうひとつ。
アマゾン(マケプレ)で購入した中古カメラはもっとひどくて、「中古品・非常によい状態」と書いてあったのに、どう見てもキズだらけ。ウエットティッシュで拭いたら黒い汚れがつく。

こういうカメラは中身もひどいのが常です。本体メモリには、前の持ち主が撮影したらしきデータが数枚残っていました。飼い犬や桜の花や公園墓地の風景……人物がはっきりと写っているものもあり、これはかなりイヤな感じでした。もちろん速攻消しましたけど。
(カメラなどを売る人は、最低でも自分の撮影データは消して、できれば出荷時の状態に初期化してから売りましょう。知らない人に自分の写真を見られたくないでしょう?)


ネットで素晴らしい掘り出し物を手に入れることも、確かにあります。
でも、なんだか微妙なものが届くことの方が多いです。
「リスク承知で買うべき」という正論もごもっとも。でも、わたしはネット上の知らない店で中古品を買うことはもうやめようと思ってます。

リアル店舗が好き

過去にはそんなこともありましたが、今回の買い物は本当に気分よく買えました。小さな量販店だったけど、きちんとしたお店でよかった。


今回お店で買ったのは中古品ではなく展示品だったので、過去の通販でのイヤな思い出と比較するのは不公平かもしれませんが、「やっぱりお店で買うのが楽しいし気分がいい」と実感しました。

マケプレとか特に、すごいぼったくり価格で売ってたりするし、正直ほろびればいいのにと思ってる……。

余談ですが

この記事をポメラで書いている間に、また通販で買ったものが届きました。
これは、過去に何度か取引をして、電話応対なども感じよく、信頼できると判断した店から買った万年筆だったのですが。

が!

開封してみたら、表示されていた商品名と違う色の商品だった……!

先方が通販サイトに商品名を載せる時に、書き間違えたのかもしれない。
わたしは表示されてた色名が正しいと思って注文したのです。写真の色がなんか微妙に変だったけどカメラのWBか光線の加減がおかしいんだろうと思ってた。

問い合わせのメールを出して、現在お返事待ちです。


わたしはもう本当に通販やめた方がいい。
最近そう考えることが急に増えた。