宇宙手帳

文具とか園芸とか。広く日常。

宇宙ペンを買いました

アメリカのフィッシャー(Fisher)社から出ている、スペースペン(Space pen)というシリーズがあるということを知ったのは、つい最近です。
神戸・大阪の某文具店で、フィッシャースペースペンのフェアをやるという広告をたまたま目にして知りました。


今から50年以上前、宇宙の無重力でも使えるボールペンを開発せよとNASAから依頼を受けて、100万ドルの巨費を投じて開発されたのが、このスペースペンだったのだそうです。
無重力のみならず、水中でも、極寒・酷暑の環境下でも使用OK!というタフなペンです。

アポロ11号の宇宙飛行士もスペースペンを持って月に行き、また現在の宇宙飛行士たちも使用しているとのこと。


そんな概略を知ったら、もはやスペースペンに興味津々。速攻でほしくなってしまいました。
フェアをやっているお店には期間中は行けそうにないので、通販で買うことにしました。

種類が豊富すぎて、どれにしようか迷ったのですが、AG7という、アポロ11号のクルーが持って行ったのと同じモデルにしました。


そして、昨日。
スペースペンAG7をお迎えしました。

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余談ながら……
買った物について「お迎えする」という表現を使うのがちょっと苦手なんだけど、今回は、郵便配達時に不在で受け取れなくて、翌日仕事帰りに本局まで迎えに行った……という経緯だったので、お迎え気分にならざるを得なかった。


しかも!

昨日は、皆既月食の日だったのでした。
大きく美しい満月の皆既月食の日に、月に行ったのと同じモデルのスペースペンをお迎えできたことが、とてもうれしくて、ベランダで一緒に記念写真を撮りました。

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肝心の月食は、夕方から曇ってきて、部分食の状態しか確認できませんでした。
皆既食になっている時間帯に屋上に出てみましたが、赤銅色の皆既食の月は見えず……ちょっと残念でした。

それでも、雲でぼんやりとした月がジョジョに欠けてゆく様子は観察できたので大満足です。

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さて、スペースペン。

ローム色に輝く、宇宙飛行士御用達ボールペン。
シンプルで無駄がなく、細身で小さ目なのにしっかりとした重みがあります。
ノックのクリック感も、とてもしっかりして頼りがいを感じます。


手で持つ部分には、ローレット加工が施されています。
滑り止めの溝は適度に浅くて、トゲトゲしさがなく、指紋のように自然なので、やさしい持ち心地です。

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早速、一筆書いてみました。

ペンの先端が太くて丸いので、ペン先のどのポイントが紙に接地しているのかがよくわからなくて、慣れるまで字形がイマイチうまく取れなかったりもしましたが、だんだん慣れてきました。

事前に見たレビューでは、「インクの粘度が高く、相当筆圧をかけないと線がきれいに出ない」という話もあって、若干筆圧が弱めな自分は心配していましたが、実際はそんなに筆圧をかけなくても、なめらかに書くことができました。
ただ、書き始め数センチくらいは、インクが少し薄いので、少し試し書きをしてから本番に行くのがよいと思います。
インクの粘度などは、改良されているようです。


インクのダマは予想していたより少なく、時々ダマが落ちる程度です。縦書きをしていると、少し右手の側面でダマを擦ることがあります。
でもインクの乾きが速いので、汚れてもほんの少しだけです。
宇宙飛行士はたぶん、ほとんど横書きだから問題ないのでしょう。



ヘヴィーデューティー対応のペンですが、わたしは宇宙に行く予定はないし、水中で何か書くこともたぶんないし、極寒灼熱の地にもあまり行きたくないから、このペンの能力を生かす機会があまりないかもしれません。

でも、たとえば仰向けに寝転んで書いたり、お風呂でメモをする、などという時には、このペンの出番でしょう。
水中で書けるくらいだから、水彩画の線画にも最適だと思います。


日本製ボールペンの替え芯がスペースペンに装填できるアダプターも売っていて、ジェットストリームあたりを換装してみたい興味はないでもないのですが、やっぱりスペースペンにはスペースペン専用の窒素ガス充填リフィルを入れて使ってやりたいなあ……と今は思っています。

もう1本スペースペンを手に入れて、2本目で換装などして遊ぶのはありかもしれない……などと妄想することもありますが。
今はこの1本で満足しています。
大切に使おうと思います。