宇宙手帳

広く日常。

花とむし

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X-M1と一緒に、神戸の布引ハーブ園に行ってきました。

先日の路地散策(主にうだつ)ではパンケーキレンズ(XF27mmF2.8)1本で撮影しましたが、ハーブ園には標準ズーム(XC16-50mmF3.5-5.6 OIS)も持って行きました。
ズームレンズは苦手だなあと常々思っているにも関わらず、一度ズームに付け替えたらもはやレンズ交換が面倒になるわたし…。

被写体が花や植物なので、ズームレンズの方が便利ではあります。パンケーキだと、マクロモードにしても34cmまでしか寄れないし…。
でもズームレンズでもそんなには寄れない。

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花のような葉のような。


ハーブって要するに草なので、ハーブ園というのはバラ園や熱帯植物園などに比べると見た目がはるかに地味です。
それを考慮してか、いろんな花が植えられています。山の上なので涼しくて、まだアジサイが咲いていました。

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花びらの上に白い蜘蛛みたいなのがいます。

先日の路地撮影の時、露出オーバー気味のカットが多くてガッカリしたので、ハーブ園ではやや大胆にマイナス補正をしたり、露出を変えて2~3枚撮ったりしてみました。
が、後でPCで画像を見たら、今度は全体に暗くなりすぎてて、写真って難しいなと今更思うなどしました。
液晶モニタの晴天モードの存在を知らなかったのが悪い。晴天下でも、液晶を見やすく設定して、きちんと確認していたらもうちょっとマトモな露出で撮れてたかもしれない。

最近の液晶モニタは、画面も大きいし、ピントや露出まで正確に確認できてすごいですね。デジカメは古いものしか使ったことがないので、昭和の写真機おじさん(の精神を持つわたし)はカルチャーショックを受けております。


しかし、段階露出で撮ってみても、結局どの露出が正解なのかがわからず、PC上で並べて見ても迷ってしまって、結局濃い方をレタッチで薄めるといったインチキをするので、段階露出をする意味はあんまりないかもしれない…。
どんないい機材を使っても、結局最後にモノを言うのは撮影者のセンスや腕ですね。

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花に虫がいるところを撮るのが好きなのですが、寄りすぎると虫が逃げる。でも標準ズームなので、離れると大きく撮れない。マクロレンズでもないので、あまり大胆に寄ったらピントが合わない。
そんなワケで、だいたいこれくらいが標準ズームの意地の限界。
望遠側MAXにレンズを回して、絞り優先オートで絞りF4.0~5.6くらいで撮りました。
テントウムシも撮ったんですけど、さすがに小さすぎて作例写真としてもちょっといただけませんでした。虫が好きな人は望遠マクロ必須でしょう。

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↓ 人をバカにしたような顔の椅子。

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フィルムで撮っていた頃も、色へのこだわりはそれなりにありました。
でも、使っていたのがネガフィルムだったので、色へのこだわりといってもそれは結局「写真屋さんで作り出してくれたプリントの色」へのこだわりでした。見て「きれいな色だな」と思えたら合格、という程度でした。

デジカメを使うようになったら、自分のほしい色を自分で作らなくてはいけなくて、そのための設定を工夫しなければいけない。
なので、むしろデジカメを使うようになってからの方が、自分が本当に求めている色とは?理想的な階調とは?などを真面目に考えるようになりました。

しかし先述の通り、同じ被写体で段階露出をしてみてもどちらが好きなのかわからないといった有様なので、わたしはもっと写真をたくさん見た方がいいような気がします。
昔は濃い色のパキッとした写真が好きだったのですが、最近はもう少しやわらかい感じの方がいいかなと思う…。
でも、故意に白っぽくしすぎてる(ハイキーっていうんですか)写真は昔も今もあんまり好きじゃない。
友人が撮るローキーの暗い写真は好きだけど、自分がそういうのを撮るのはどう考えても違う。


デジタルなのでカラー撮影がほとんどだと思うけど、モノクロも好きなので、モノクロの階調についてもいずれ思い切りこだわってみたいと考えています。
デジカメって長いこと嫌いだったんですが、好きになれるカメラを手に入れて、デジカメがだいぶ好きになりました。
カメラは楽しいですね。